身につけておくべきスキルや知識

ケアマネージャーとして働くためには、利用者や家族にとって必要なサービスを提案するために高いコミュニケーション能力が求められます。コミュニケーションによって希望やニーズをヒアリングできますし、利用者及び家族が知りたいことに対しても的確にこたえることができるでしょう。それが、彼らとの信頼関係や人間関係を築くことにもつながります。

利用者や家族がケアマネージャーに対して質問したいことはたくさんあります。その中でも多いのは、やはり介護費用に関するものではないでしょうか。入居者や家族が希望するサービスでも、費用面で折り合いがつかなければあきらめるケースは多いですし、費用面での負担が少なければ利用してみようかなというケースもあります。こうした費用面に関する質問は、ケアマネージャーとのコミュニケーションの中で出ることが多いものです。そのためケアマネージャーは、こうした介護費用面についても基本的な知識を持っておくことが求められます。具体的な金額を正確に把握する必要はないものの、このサービスは自己負担がどのぐらいなので月の利用料はどうなる、というレベルで入居者や家族へ伝えることができれば、とても参考になるのではないでしょうか。

またケアマネージャーには、入居者に必要なサービスや、QOLを向上できそうなサービスを予算内でうまく組み合わせる判断能力やアレンジスキルも必要です。アレもコレも利用できない場合には、最も効果的なサービスは何かを考え、提案しなければいけません。その際には、介護費用や点数の計算が必要になったり、業者や事業者との調整も必要かもしれません。そうした管理能力もまた、ケアマネージャーに求められるスキルです。