要介護者を自宅で介護する在宅介護は施設に入居するよりも支出を低く抑えることができるとされています。入居型の介護施設は毎月の利用料金が高額になりやすいため、金銭面に不安を感じる人が在宅介護を選ぶケースも少なくありません。その一方で、在宅介護であっても要介護者が快適に暮らすには費用が嵩んでしまうのも事実です。在宅介護における費用の内訳では介護設備の導入が多数を占めます。要介護者向けのベッドや段差を解消するためのスロープ、体を支える手すりやポールなどの設備を自宅に設置する際、多額の出費が生じてしまうのです。要介護認定を受けることで補助の対象にはなりますが、それでもいくらかは自己負担しなければいけません。

また、在宅介護では毎日の暮らしで生じる様々な出費も問題になります。オムツやウェットティッシュなど使い捨ての衛生用品は何度も補充する必要があるので必然的に費用が嵩みます。要介護者の健康状態によっては毎日の食事を別に用意する必要があるので、その点でも余計な出費が生じてしまうのです。在宅介護による心身の負担を軽減させるためにデイサービスを利用するケースもありますが、介護施設の利用は出費が嵩む大きな理由のひとつであることを忘れてはいけません。利用回数が多ければそれだけ支出額も増大し、家計が圧迫される形になります。施設介護に比べて在宅介護は費用が抑えられると考えられがちですが、在宅介護もそれなりの出費が生じることを把握しなければなりません。